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世界観考察・武器の使用制限


 惑星リリーパで緊急事態が発生した。この惑星では複数の資源採掘基地が運用されているが、その全てに対し大量のダーカーが襲撃してきたのだ。
 この事態に対し、アークスは戦闘員を送り込んで防衛に当たった。
 マールーは7号基地の配置となった。彼女は仲間とともに基地を守るためダーカーと戦ったが、何度敵を退けても次の襲撃がやってくる。戦いは終わりが見えず、マールー達は疲弊していった。そして襲撃開始から3日目の朝、とうとう7号基地にダーカーの侵入を許してしまう。
 マールーがドアをわずかに開け、部屋の外の様子をうかがうと、ダカンと呼ばれる昆虫型ダーカーの集団が目の前を横切っていく。
「参ったわね」
 周囲に味方はいない。この場はマールーしかいなかった。ダーカーの基地侵入による混乱で彼女は味方と分断されてしまい、孤立した状態にあった。
「孤立しただけならまだいいわ。似たような状況は何度か経験したことがある。これだけなら、まだ最悪じゃない・・・・・・」
 冷静さを保つため、マールーは自分に言い聞かせるようにつぶやいた。
「最悪なのは・・・・・・」
 マールーは自分が持っている武器を見る。それはソードと呼ばれる大型の刀剣であった。
「なんで、よりによってハンター用の武器しかないのよ」
 ハンターはフォトンの力で身体能力を強化して戦うクラスであるが、マールーはテクニックと呼ばれる超自然現象を操るフォースというクラスだ。
 むろん、マールーはテクニック用武器であるロッドを所持していたが、三日間戦い続けた負荷で破損してしまった。マールーは予備の武器を求めて、この装備保管庫にやってきたのだが、保管されているのはソードのみであった。
 ソードはマールーの体重に匹敵するほどの重量を持つが、体感ではそれほど重くない。フォースといえどもある程度はフォトンによる肉体強化はされている。ソードを振るうには問題ないだろうが、あくまでそれだけだ。
 マールーはソードに自身のフォトンを伝導させようとするが、まるで油が水を弾くかのような感触が伝わってくる。
「やっぱり、フォースのフォトンじゃだめね……」
 アークスで使われている武器は、フォトンを伝導させることで威力を増幅させている。だが、ソードはハンターのフォトンを伝導することを前提に設計されており、フォースのフォトンはほとんど通さない。
「せめてフォトン変換器があるモデルだったら良かったのに……」
 アークスで使われてい武器の中には、使用者のフォトンを武器に対応したクラスのものへと変換する装置が組み込まれたユニバーサルモデルが存在する。コスト上昇やクラス専用モデルと比べて性能が劣るといった欠点を持つものの、それならばフォースでもソードを使えるはずだった。
「どうする? 一応ロッドが無くてもテクニックは使えるけど、武器の増幅がない威力でここのダーカーに通用するとは思えない・・・・・・やっぱりソードでも丸腰よりは・・・・・・」
 いつまでも姿を隠し続けることもできない。いずれ見つかってしまうだろう。マールーは意を決して部屋から出て行った。
 この基地には物資を運ぶための輸送船の発着場がある。まずはそこへ向かい、無事な宇宙船があるならそれを使って脱出する。それがダメならそのまま外に出て可能な限り基地から離れる。マールーは頭のなかに基地内の地図を思い浮かべながら最短ルートで発着場へ向かった。
 敵の気配を感じたら、すかさず物陰や空き部屋の中に隠れる。戦闘は極力避けるべきだった。フォースがソードで戦うなど、よほどの格下相手でないかぎり自殺行為だ。
 慎重に慎重を重ねた結果、幸いにも発着場までは一度も戦わずに済んだ。
 発着場にたどり着くと無傷のキャンプシップが一隻だけ残っていた。
「良かった。あれで早く脱出を……」
 その時、赤黒い砲弾が飛来してキャンプシップに着弾する。命中したのは動力部のある場所であり、内部のエネルギーに誘爆して激しい爆炎を上げた。
「そんな!」
 キャンプシップを破壊したのはダーカーであった。手にはレンジャーが使うランチャーに酷似した武器が握られている。そのダーカーはこの大襲撃で初めて確認された種で、ゴルドラーダと名付けられた種であった。
 ランチャーを持つゴルドラーダの背後にはソードやウォンドに似た武器を持つ者たちもいる。アークスと同じような武器を使う。これがこのダーカーの恐ろしい点だ。
 いつの間にかマールーはゴルドラーダ達に囲まれていた。
 生きて帰ることは出来ないかもしれない。しかし死を覚悟しつつも、マールーは諦めるつもりはない。
 マールーはソードを握り直し、先頭の一体めがけて駆け出した。
 目の前のゴルドラーダもソードを持っいた。敵はそれを片手で軽々と扱い、マールーめがけて振り下ろす。
 マールーは身体一つ分だけ横にステップして回避すると同時に、身体を回転させながらソードの刃を相手の横腹に叩きつける。
 もしマールーが一流のハンターであったのならば、この攻撃でゴルドラーダを上下真っ二つに切断していただろう。だが、ハンターのフォトンが伝導していない刃はダーカーが持つ装甲のような皮膚に弾かれてしまった。
 視界の隅でランチャー持ちとウォンド持ちがそれぞれの武器を向けている。
 マールーはとっさに手のひらをその2体に向け、ラ・フォイエを放つ。その威力はロッドを使ったときとは程遠く。ゴルドラーダたちをひるませる程度にしかならなかった。
 無論、それは承知の上だった。攻撃を避ける瞬間さえあればいい。マールは後ろへ跳ぶ。直後に赤黒い砲弾と稲妻は彼女が一瞬前までいた場所に撃ち込まれた。
「まさかここまで攻撃が通用しないなんて」
 ソードはまるで通用せず、テクニックも焼け石に水であった。
 その時、一筋の雷光がゴルドラーダの一体に襲いかかった。マールーはテクニックのゾンデによるものと分かったが、あまりに威力が貧弱すぎる。おそらく敵にとっては静電気程度にしか感じないだろう。
 マールーはゾンデを放った者を見る。それは仲間のオーザであった。手にはロッドが握られている。彼はハンターであるが、にも関わらずロッドを持ってテクニックを使ったのは、おそらくマールーと似たような状況に陥り、クラスに合わない武器を使わざる得なかったのだろう。
「マールー!」
 オーザが彼女の名を呼ぶ。彼が何を考えているのかすぐにわかった。
「オーザ!」
 マールーとオーザは互いが持っている武器を相手に向かって投げ渡す。二つの武器は空中で交差し、然るべき使い手に握られた。
 オーザが持つソードから巨大なフォトン刃が出現し、ゴルドラーダ4体を同時に薙ぎ払う。
 マールーが持つウォンドの先からはラ・グランツによる巨大な光線が放たれ、オーザが倒したのと同じ数の敵を貫いた。
「マールー、無事か!?」
「ええ! そっちは!?」
「大丈夫だ!」
 マールーはオーザと背中合わせに立ち、互いの死角を補う。
 形勢逆転だ。
 敵はまだ十数体も残っている。それでもマールーは今、自分達の有利を確信していた。適切な武器を手に入れ、強力な味方がいる。これを逆転と言わずしてなんというべきか。
 それが事実であることをマールーはオーザとともにすぐさま証明した。二人は次々と敵を倒していく。
 一通り敵を倒すと、基地内から新手が姿を表した。
「マールー! もういいだろう」
「そうね。脱出しましょう」
 もはやマールーとオーザの行く先を阻むものはいない。二人は発着場からそのまま基地の外へと脱出する。
「しかし、さっきのソードの扱いは何だ。まるで素人だ」
 オーザーは走りながら言った
「そっちこそ、あの貧弱なテクニックは何よ。訓練中の新米だってもう少しマシな威力を出せるわよ」
 マールーも息を切らせながら言い返す。
 二人の声に険悪さはなく、共に笑みを浮かべていた。
 

考察

 このゲームでは各クラスに対応した武器が用意されており、基本的には他のクラスの武器は装備できない仕様となっている。他クラスの武器を装備するには、他クラスが装備可能と設定されている武器か、クラフトで装備できるようにするしかない。
 現実的に考えるならば、使いこなせるかどうかは別として、他クラスの武器を使用することは可能であるはずだ。ハンターはアサルトライフルやツインマシンガンに触ることが出来ないとすると、逆にそちらのほうが不自然とも言える。
 大抵のゲームではクラス(職業)専用の武器のみを使う問うのが基本的な仕様なのだからそういうものである、というのは考察的には面白みがないので、クラス専用武器にこだわる理由を考えたい。
 ダーカーはフォトンで倒さなければ復活してしまうという設定があるので、テクニックはもちろん、単純な物理攻撃である剣と銃の攻撃でも、刃や弾丸などにフォトンが宿っていることは間違いないだろう。
 武器にフォトンを伝導させて攻撃するという仮説を立てると、他クラスの武器が装備できないのは、フォトンの性質がクラス別で異なるために、他クラスの武器を使っても十分に性能を発揮できないのではないだろうか。
 ハンター系フォトンは筋力・武器の強度・切断力の強化など(打撃力)、レンジャー系フォトンは命中時の運動エネルギー強化・風や重力などの弾道に対する影響の無力化など(射撃力)、フォース系フォトンはテクニックを発言させるための最適化(法撃力)のため、各クラスでフォトンの性質が設定されており、武器も対応するクラスのフォトンが使われることを前提に設計されていると考えれば、各クラスがそれぞれの専用武器にこだわる理由も納得できる。

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